自宅の地震計が公式より1階級高く揺れた理由を、道路工事のボーリング記録まで遡って調べた

自宅の地震計が公式より1階級高く揺れた理由を、道路工事のボーリング記録まで遡って調べた

ずっと前から、ひっかかっていたことがあります。家は確かに揺れたのに、ニュースを見ても自分のところの震度が出てこない。 近隣の市に震度1や2がつくだけで、うちの市は何も出ない。一度や二度ではなく、しょっちゅうでした。そもそも地震計(Raspberry Shake、RS4D)を 2017年に買った のも、その後計測震度を計算するアプリを作ったのも、動機は同じ。公式を待たず、自分の家が何震度で揺れたかを自分で測りたかったからです。それでも、なぜ公式とこんなに食い違うのかは、ずっと宿題のままでした。

続きを読む →
バラバラに動く4つの観測システムを、壊さずに繋いだ話

バラバラに動く4つの観測システムを、壊さずに繋いだ話

うちの観測拠点には、いつのまにか4つのシステムが住みついています。地震計のデータからリアルタイムに震度を計算するもの、夜空を見張って流星を自動で見つけるもの、防犯と流星観測を兼ねた24時間録画のカメラ、それに気象観測機。どれも別々のきっかけで作ったり導入したりしたもので、お互いのことは何も知りません。地震が来た夜に空はどんな様子だったのか、流星がよく飛んだ晩の湿度はどうだったのか——そういう「重ねて見れば分かること」が、いまはどこにも繋がっていない。それぞれが自分の画面だけを持って、孤立して動いていました。

続きを読む →
毎月の星空観望会をカレンダーに自動登録する仕組みを作った話

毎月の星空観望会をカレンダーに自動登録する仕組みを作った話

静岡県の月光天文台。50年以上の歴史を持つこの天文台では、毎月数回、土曜の夜にテーマを決めて天体観察をする「星空観望会」を開催しています。口径50cmの大型反射望遠鏡を特別開放し、参加費は高校生以上500円・中学生以下300円。事前申し込み不要で、当日直接来場できる気軽なイベントです。開催時間は季節によって異なり、冬季は18:00頃、夏季は19:30頃のスタートになります。

私はそのボランティアスタッフとして、10cmマクストフカセグレン+赤道儀、Seestar S50、Dwarf 3 といった機材を持ち込み、参加者に星空を案内する側に立っています。

参加するのは月に2日ほど。「そのくらい物臭せずに自分でやれば?」と言われそうですが、これが結構忘れるのです。なので、うちの秘書(Claude)にスケジュールを登録しておいてもらうことにしました。その仕組みを作った話です。

続きを読む →
流星がどの高度を飛んだか、複数のカメラで計算できるようにした

流星がどの高度を飛んだか、複数のカメラで計算できるようにした

流星の動画クリップが録れると嬉しい。「あ、撮れてた!」ってなる。

でも毎回気になってたのが、「これ、上空何キロで光ってたんだろう」ということだった。火球クラスになると、ニュースで「上空80キロ付近で発光」みたいな報道がある。あの数字、どうやって出してるんだろうと思ってたら、答えは単純だった。複数の場所から同じ流星を撮って、三角測量しているだけだ。

続きを読む →
カメラで空を監視しながら、流星群をYouTube Liveで配信できるようにした

カメラで空を監視しながら、流星群をYouTube Liveで配信できるようにした

年間の主な流星群ってこんな感じ。

流星群極大日ZHR月輝面
しぶんぎ座流星群1月3〜4日8099%
こと座流星群4月22〜23日1838%
みずがめ座η流星群5月5〜6日5082%
みずがめ座δ南流星群7月30〜31日2598%
ペルセウス座流星群8月12〜13日1000%
オリオン座流星群10月20〜21日2070%
しし座流星群11月17〜18日1555%
ふたご座流星群12月13〜14日15020%
こぐま座流星群12月21〜22日10

ZHR は晴れた夜に1時間で見られる流星数の目安。月輝面は2026年の極大日の値。

続きを読む →