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AIの文章を「効かせる」のと、「人間らしくする」のは別の作業だった
ブログ記事の下書きを、4つの心理学原則でレビューするツールを作りました。処理流暢性、チャンキング、カリオシティ・ギャップ、ピーク・エンドの法則。読みやすさや記憶、興味、印象にまつわる、それぞれ別の研究から借りてきた考え方です。
続きを読む →電池ゼロのラベルと、見えないドローン:足し算をやめた2つの研究
スマートホームのセンサーを増やそうとすると、たいてい電池の話に行き着きます。ドアの開閉を検知したい、引き出しの使用状況を記録したい。そのたびに小さな電池式センサーを買い足し、数か月後にはどれかが切れています。介護施設で見守り機器を増設する担当者にとって、これは地味だが厄介な運用コストです。
続きを読む →その8段階、本当にあなたの実力指標ですか?
X.comで「AI使ってますのレベル感が違いすぎるので客観的な指標が欲しい」という投稿を見かけました。リプライには「@every参照」という一言とともに、画像が一枚貼られていました。
続きを読む →営業部門にAIエージェントチームを1つ作ってみた話
SNSでは最近、エージェントを使った自律動作の話題をよく見かけます。「会社組織をエージェント化して、一人で50人分の会社を作った」といった類の投稿です。この流れもあってか、「サブエージェントとかSkillって、結局どう使えばいいの?」と聞かれることが増えました。ドキュメントを読めば機能の説明は書いてあります。でも「実際に1つの案件でどう動くか」までは、自分で手を動かさないと分かりません。
その回答のつもりで、営業部門の3つの定型業務(見積書作成・提案書レビュー・新規リード対応)をClaude CodeのSkill・サブエージェントとして構築し、実際に来た1件の問い合わせで最初から最後まで動かしてみました。今回はその記録です。
続きを読む →中華製ドラレコアプリがRosetta廃止で使えなくなるので、自分でmacOSアプリを作った話
車のドライブレコーダーのSDカードを見返すたびに、付属の再生ソフトを起動するのが憂鬱でした。中華製OEM機(“vsys a6l"系)のビューアはmacOS用バイナリこそあるものの、Intel版しかありません。今はRosettaで動いていますが、macOS 26以降はRosettaによるIntelバイナリのサポート自体が終了し、Apple Siliconネイティブのバイナリしか動かなくなります。つまり「そのうち使えなくなる」ではなく「次のOSアップデートで確実に使えなくなる」段階に来ていました。そろそろ自分で作ったほうが早い、と判断しました。
続きを読む →自宅の地震計が公式より1階級高く揺れた理由を、道路工事のボーリング記録まで遡って調べた
ずっと前から、ひっかかっていたことがあります。家は確かに揺れたのに、ニュースを見ても自分のところの震度が出てこない。 近隣の市に震度1や2がつくだけで、うちの市は何も出ない。一度や二度ではなく、しょっちゅうでした。そもそも地震計(Raspberry Shake、RS4D)を 2017年に買った のも、その後計測震度を計算するアプリを作ったのも、動機は同じ。公式を待たず、自分の家が何震度で揺れたかを自分で測りたかったからです。それでも、なぜ公式とこんなに食い違うのかは、ずっと宿題のままでした。
続きを読む →AIエージェントと作る「阿波忌部」史料集。創作させないことに全力を注いだ話
徳島県(古代阿波国)の忌部氏・阿波忌部について、公開された一次史料の翻刻に基づく年代別の史料集をMarkdownで作りました。序章と第1〜10章に引用史料一覧・参考文献を加え、最後は表紙付きの1つのPDF(A4・168ページ)にまとめています。
阿波忌部は、地元では「神代から続く一族が大嘗祭の麁服(あらたえ)を織り、房総半島を開拓した」という壮大な物語で語られがちなテーマです。今回いちばん力を注いだのは、その物語を書かせないことでした。AIエージェントに史料を集めさせると、放っておけば伝承と史実を地続きにした「読みやすい歴史」を書いてしまいます。それを徹底的に止める作業の記録です。
続きを読む →「月20ドル余分に取られるの?」——Claude Codeの6月15日課金変更を、できるだけやさしく整理する
「これ、結局サブスク料金に上乗せで100ドル取られるってこと? じゃあ月200ドル払うの?」。
Claude Codeで自宅のAIに身体を与える実験をしていて、自律行動をどう動かすか考えていたときに、自分でこう口走りました。2026年6月15日にAnthropicが入れた課金の変更について、ネット上の記事をいくつか読んでも、どうにも腑に落ちない。書いてあることは間違っていないのに、読み終わっても「で、結局いくら払うの?」がはっきりしないのです。同じところで引っかかっている人はきっと多いはずだと思い、自分の理解を一度きれいに整理しておくことにしました。
続きを読む →バラバラに動く4つの観測システムを、壊さずに繋いだ話
うちの観測拠点には、いつのまにか4つのシステムが住みついています。地震計のデータからリアルタイムに震度を計算するもの、夜空を見張って流星を自動で見つけるもの、防犯と流星観測を兼ねた24時間録画のカメラ、それに気象観測機。どれも別々のきっかけで作ったり導入したりしたもので、お互いのことは何も知りません。地震が来た夜に空はどんな様子だったのか、流星がよく飛んだ晩の湿度はどうだったのか——そういう「重ねて見れば分かること」が、いまはどこにも繋がっていない。それぞれが自分の画面だけを持って、孤立して動いていました。
続きを読む →ラズパイ5で動く自作NVR「Argus」を作った話
自宅に防犯用2台、流星観測用3台のATOMCAM2があって、録画を管理するためにNVRソフト(録画を一元管理するソフト)を使っています。ずっと引っかかっていたことがありました。以前はShinobiを使っていましたが、「クラウド連携前提」「台数で課金」「高機能すぎて設定が複雑」「録画ファイルを検索する際の読み込みにすごく時間がかかる」という4点が不満でした。必要なのは、シンプルに録画して、後から見返せるだけで良かったのです。
そこで、Raspberry Pi 5の上にゼロから自作したNVR「Argus」を作りました。コードはGitHubに公開しています。
続きを読む →毎月の星空観望会をカレンダーに自動登録する仕組みを作った話
静岡県の月光天文台。50年以上の歴史を持つこの天文台では、毎月数回、土曜の夜にテーマを決めて天体観察をする「星空観望会」を開催しています。口径50cmの大型反射望遠鏡を特別開放し、参加費は高校生以上500円・中学生以下300円。事前申し込み不要で、当日直接来場できる気軽なイベントです。開催時間は季節によって異なり、冬季は18:00頃、夏季は19:30頃のスタートになります。
私はそのボランティアスタッフとして、10cmマクストフカセグレン+赤道儀、Seestar S50、Dwarf 3 といった機材を持ち込み、参加者に星空を案内する側に立っています。
参加するのは月に2日ほど。「そのくらい物臭せずに自分でやれば?」と言われそうですが、これが結構忘れるのです。なので、うちの秘書(Claude)にスケジュールを登録しておいてもらうことにしました。その仕組みを作った話です。
続きを読む →CodexやClaude Codeがもたらす「一人ソフトウエアハウス」の変革
個人開発や小さなSaaS運営をやっていると、いつも足りないのはアイデアではなく手数です。仕様を考え、コードを書き、テストし、ドキュメントを整え、運用まで見る。この全部を1人で回すのは、やっぱり重いですよね。
でも最近は、Codex や Claude Code のようなエージェント型の開発ツールが出てきて、「1人で全部やる」から「1人で方針を決めて、複数の実務を並列で進める」へ、仕事の形そのものが変わり始めています。













