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取引先から「セキュリティ評価」を求められる前に。SCS評価制度で自社の現在地を確認する
知り合いの町工場の社長たちに「SCS評価制度というのが始まりそうですよ」と話しても、返ってくるのはだいたい同じ反応です。「うちはまだどこからも言われていないから」。20人ちょっとの規模で、専任の情シスはいません。図面と受発注のデータは、みんなで使える共有ディスク(ファイルサーバー)に置いてあって、日々の仕事はそれで回っている。アクセス制限やバックアップを細かく設計したというより、単に共有できるディスクがある、という程度の運用です。困っていない以上、今すぐ動く理由が見当たらない、というわけです。
続きを読む →中小企業・町工場の情報セキュリティ実態レポート 第2号 (2026年5月〜6月)
今月のトレンド分析
① デンソーへの攻撃が示す「サプライチェーン型攻撃」の本質
4月30日にデンソーのイタリア・モロッコ拠点への不正アクセスが判明し、ランサムウェアグループ「Qilin」が160GB超のデータをダークウェブに掲載したと確認されています。東証プライム上場の大手部品メーカーが標的になること自体が衝撃ですが、より重大なのは「デンソーの取引先情報・図面が含まれている可能性がある」という点です。下請け・委託先の中小企業は直接攻撃されていなくても、取引先大手経由で自社の情報が流出するリスクがあります。
続きを読む →スクリーンショット修正リリースで Django の CVE も検知し、証跡化まで自動化した話
今回のリリースのきっかけは、マニュアル用に採取したスクリーンショットでした。画面の中にIPアドレスやメールアドレスが混じったままになっていたので、それを外に出しても問題ない形に直すためのリリースです。 それとともに、CIでのセキュリティスキャンが機能したので、どう機能したのかについてお話ししようと思います。
続きを読む →中小企業・町工場の情報セキュリティ実態レポート (2026年4月〜5月)
今週のトレンド分析
① 「狙いやすい方を狙う」時代、中小企業はもはや主戦場
ランサムウェア被害の3分の2が中小企業、製造業は業種別ワースト1位。偶然じゃなくて、RaaS(Ransomware as a Service:ランサムウェア攻撃に必要なツールや運用基盤を、攻撃者向けに貸し出すサービス型の犯罪ビジネス)の普及で攻撃コストが劇的に下がった結果として起きている構造的な変化です。大企業は防御を固めてきた。その分、対策が手薄な中小・下請け企業へ攻撃の矛先がシフトしている流れがはっきり見えています。
続きを読む →AIがセキュリティコンサルタントになる時代 - sme-securityスキルのご紹介
中小企業のセキュリティ担当者のみなさん、こんな経験はありませんか?
「セキュリティ対策が必要とはわかっているが、何から手をつければいいか見当もつかない」「専門家に相談したいが、コストが心配で一歩踏み出せない」——そんな悩みに応えるために開発したのが、今回紹介する sme-securityスキル です。
続きを読む →AIブームの副作用:AI驚き屋とAI詐欺を読み解く (2026-04-10〜2026-05-09)
今週のトレンド分析
今週は「AI驚き屋」と「AI詐欺」という、AIブームの副作用をまとめて見る回にしました。Claude Opus 4.7 や GPT-5.5 Instant のように、LLMそのものは着実に賢く・扱いやすくなっています。一方で、その進化を誇張して人を集める発信や、AI時代の空気を利用したなりすまし詐欺も目立ってきました。技術の進化と、それを悪用・誇張する動きが同じ速さで走っている感じですね。
続きを読む →GenbaFlowのセキュリティアセスメントをどう自動化しているか
GenbaFlow では、製造現場の日報や作業記録、それに紐づく個人情報を扱っています。こういう SaaS を運営していると、「何か問題が起きてから考える」では遅いんですよね。とはいえ、1人で開発も運用もセキュリティ対応も回していると、重たい運用は続きません。
そこで GenbaFlow では、ISO/IEC 27005 をベースにしつつ、リスク管理そのものをできるだけ自動化するやり方を取っています。認証取得のための立派な仕組みというより、限られたリソースでも現実的に回り続ける仕組みを作ることを優先しました。
続きを読む →クラウドサーバー運用、セキュリティ対応が地味にしんどい話
クラウドを立ち上げた瞬間から始まる「戦い」
当社では、GenbaFlow.comを頭に、複数の顧客業務向けのクラウドサーバを運用しています。 クラウドで提供するメリットは、
- サーバーのスケールアップやダウンが容易
- データのバックアップや復旧が容易
- セキュリティ対応が容易
- プログラムの更新に現地に出向く必要がないので交通費が浮く。
などがありますが、逆に面倒な部分も出てくるのです。
クラウドサーバーを運用していると、避けて通れないのがセキュリティ対応です。AWSでもVPSでも、サーバーをインターネットに公開した瞬間から、世界中のボットがじわじわとアクセスを試みてきます。これ、誰かが「このサーバーを狙おう」と思っているわけじゃなくて、自動化されたスキャンが24時間365日、全IPアドレスに向けて淡々と走り続けているんですよね。
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